夏期講習 ③ 小学5年生
小学5年生というのは中学受験をするにあたって基礎を構築するのに一番大切な時期です。
2学期以降、国語の成績を維持する。落ちないようにする。もしくは、上げるのにどうしたらいいのか。
夏期講習の過ごし方が一つ大事になってくるのです。
これらは、昨日のブログで書きました。
「そしたら、何したらいいねん?」
その疑問に答えるときに今まで保護者に対して真っ先に答えていたのは、まず何よりも漢字の復習をしてくださいでした。
「何当たり前のこと言ってるねん。塾でもそれはもうやっているわ」と怒られるかもしれません。
漢字の勉強というのは、ご存知の通りおそろしいほど時間がかかります。入試に必要な1006字を一つ一つ覚えるだけでも子供たちには大変なことです。
入試では漢字そのものを覚えるだけでは不十分で、音読み・訓読みだけでなく、それらが組み合わさった熟語を覚える必要があります。
当たり前ですが、漢字の問題を出さない中学入試の問題はほとんどありません。だからこそ、塾によっては授業の最初に毎週漢字テストをしているのです。
ただ、考えてみてください。
国語の苦手な生徒で、漢字だけは完ぺきに書けるという生徒はどれだけいるでしょうか?
本当なら、毎朝早く起きて漢字を勉強をして学校に行ってほしいのですが、それができているなら漢字の知識はかなり持っているはずです。ところが、覚えることが苦手な生徒にとって、漢字の勉強は苦行でしかありません。
それだけ覚えるのが面倒で時間のかかる漢字の知識を定着させるのにどうしたらいいか?
繰り返すのみです。忘れたら繰り返し覚えて定着させるのです。
忘れかけているところを思い出させるのです。ただ、時間がかかるから、比較的時間のある5年生の夏休みで計画を立てて復習をするのです。
大事なこととして、漢字の教材は基本的に一度覚えた塾の漢字のテキスト・問題をもう一度やり直すことです。5年生の2月~7月に使用した漢字テキスト・問題だけでなく、4年生で使用したものをひっぱりだしてやってください。
一度覚えたもののなので、ある程度は覚えているはずです。それを100%完ぺきに覚えなおすのです。
新しく漢字の問題集を買ってやる必要はありません。あくまで漢字の復習なのです。
子供にとって、同じことをするのは新鮮味がなく苦痛です。間違いなく嫌がります。
前にも書きました。
一般的な小学生は一回説明しただけでは理解しません。覚えません。
何回か時間をあけて説明してはじめて、そのことをわかってくれます。漢字も時間をあけて繰り返し覚えてはじめて定着します。
親切な塾や教材は一度やったものをもう一度させます。そうやって定着させるのです。
そうして覚えなおすのに加えて、できればその例文で使われている熟語の意味も一つ一つ確認しておいてください。そうすれば、語彙力もつきます。
親切な塾の教材なら、熟語の意味を一つ一つ書いているところがありますね。生徒にとって辞書を引く手間が省けて時間短縮となり、ありがたいことです。
これらを5年生の夏期講習時にしておくと、国語の基礎点となる漢字で点数が取れるようになり、国語の点数が底上げされます。ひいては語彙力もついて、読解力も上がります。
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